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夏が恋しい真冬の洗濯 トップへ 次へ
まず、洗濯物が乾かないのである。
 
私の住むフラットにはタンブル・ドライヤ(乾燥機)がないので、洗濯物を干す場合の基本は屋外のクロウズライン(Clothesline/物干し用のワイヤ)だ。
ましてやオークランドの冬は雨が多い。これは有名な話だ。
そして、それは本当だからこれはもう、あきらめるしかない。

好天の土曜日の朝。清々しい朝の光。穏やかな風。ちょっと早起き。 こんな日はもう選択の余地なく洗濯だ(失礼)。
 
9時半。隣室のフラットメイトはまだ寝てる。静かに、でもいそいそと洗濯を始める。コーヒーを飲みながら新聞に目を通していると、洗濯終了の合図。
きれいになった衣類と共に、バックドアから外に出る。
冷たい空気が一瞬冬だということを感じさせるが、すぐに日差しがじりじりと熱を上げてくる。
以前に吊るしたハンモックも、気持ちよさそうに隣で揺れている。
 
心地よい日差しを浴びながら、のろのろと洗濯物を干す。
干し終えると、ようやく自分の身支度を始める。
11時をすぎて、飲茶の約束をしていたチャイニーズ・レストランへと向かう。
 
とても良い天気だ。
 
友人達と一緒に飲茶を頬張り、アフタヌーン・ティーを楽しむためにシティのカフェに入る。もちろん外のテーブルに席をとる。取り留めのない話をしながら、ぬるま湯のような時間が経っていく。
 
夕方近くになると。少し…
 
 
曇ってきたようだ…。
 
 
気持ちまで曇ってくるのが分かる。
ニュージーランドでは冬に自殺者が多いという話を思い出した。
分かるような気がする…。
 
 
 
 
すると突然、
 
 
 
雨が……
 
 
 
降ってきやがった。
 
雨は一度止んだが、その日は二度と晴れ間を見ることはなかった。
夜、フラットに戻る。
自分の洗濯物にほんの少しだけ視線を送ってみる。
朝はあんなに清々しく見えた洗濯物が、今は「どよん」とぶら下がっている。
 
ほかのキウィ(ニュージーランド人)達と同様、雨に濡れた洗濯物はかまわずに干し続けておいた。雨は降ったり止んだりを繰り返し「干し続けられた」洗濯物たちは5日間乾くことはなかった。
 
今日は久々に良い天気だ。仕事から帰ったら6日ぶりに洗濯物が取り込めるだろうか。
オークランドの冬は雨が多い。そしてそれは本当だ。
15 JUL 2001 @ Mt Eden
 
トンガリロ・トランピング トップへ 前へ 次へ
今年は5連休のイースターホリデー。半年振りにトランピング(トレッキング)に行って来ました。
 
今まではキウィの友人(Nigel)と一緒に行っていたので、場所や工程などのアレンジメントはすべてやってもらい、すっかり楽してたのですが、そのNigelは日本に行ってしまい、今回は自分でアレンジしなければならず、結局オークランドから比較的近いトンガリロに行くことにしました。
 
NZで最も古い国立公園で世界遺産でもあるトンガリロ国立公園(Tongariro National Park)は、これを縦断するトンガリロ・クロッシング(The Tongariro Crossing、2年前に歩いた)と、周回コースのノーザン・サーキット(The Tongariro Nothern Circuit)があります。トンガリロは火山の集まりで、グレート・ウォーク(The Great Walks)と呼ばれるニュージーランドを代表する9つのトランピングコースの1つにもなっています。比較的簡単なコースでもあり、北島ではもっとも人気のあるコースでしょう。今回歩いたノーザン・サーキットは、富士山に似たマウント・ナウルホイ(Mt Ngauruhoe/2287m)を一周し、大小たくさんのクレーター(噴火口)を歩き、きれいな湖も数々ある見所の多いコースです。
通常2泊3日~3泊4日をかけて歩くコースですが、今回は元ワンダーフォーゲル部に、肉体労働のガーデニストという強者2人がメンバーだったので、1泊2日で周回し残り1日をゆっくり休もうと計画し出発しました。
ここ最近のオークランドはどこに箱舟を造ろうか真剣に考えていたくらいの雨続きで、トランピングの前日まで雨でした。
初日4月22日(土)はそれまでの雨がウソのように上がり、私は密かに「どーだ俺(晴れ男)のおかげだ」などと勝手なことを思ってました。
出発は優美なホテル、その名もシャトー・トンガリロがあるファカパパ・ビレッジ(Whakapapa Village)からです。間近に見えるマウント・ルアペフ(MtRuapehu/2797m)の頂上付近はすでに雪が積もり、冬の到来を告げていました。最初の数時間はフラットな砂漠---と言ってもタソック(tussock)と呼ばれる草や灌木はある---が続くトラックを快調に飛ばしながら、徐々に高度を上げていきました。
山に近づくにつれ火山らしく溶岩でできた岩が多くなり、植物も少なくなってきました。トラックも急坂となり、荒涼とした火山の景色を見ながら大きなクレーターの上を歩いていくと、突然きれいな湖、ブルー・レイクやエメラルド・レイクが眼下に見えてきます。この日は約7時間の歩きで目指す山小屋オツレレ・ハット(Oturere Hut)に到着。
しかし、イースターホリデーとあって、山小屋はすでに満員、我々を含め多くは床に寝ました。この夜タイ・グリーンカレーを作り、持ってきたワインで乾杯。それにしても大小マゼラン星雲と天の川がきれいな星空でした。ハンモックを忘れたのが残念。次の日は曇り時々雨、砂漠と思えば突然森林、そんなトラックを9時間歩き無事に一周し無事戻ってきました。
30 JUN 2000 @ Tongariro
 
ラウンド・ザ・ベイズ - Round the Bays トップへ 前へ
2000年3月26日(日)毎年開催される「Round the Bays」に今年は初めて参加しました。
 
「Round the Bays」は、Quay Streetから出発し、Tamaki Drive のウォーター・フロントを文字通りいくつもの湾 Okahu Bay, Mission Bay, St.Helliers Bayのきれいなビーチ沿いを駆け抜ける8.4kmのFun-Runです。
今年の参加者は7万人との報道でした。私はオークランド日本語補習校の方達に混じり9時半スタートの大会に8時集合。7万人ものランナーが一斉にスタートするので、タイムを狙う我々としては、できるだけスタートラインに近い位置をキープするために朝早くに集合したのでした。スタート1時間半前に並んだのですが、スタートラインからはすでに50mほど後ろの位置からのスタートです。
アメリカズカップの祝勝パレードに続き、またしても普通のおばちゃんの出で立ちで登場した首相ヘレン・クラーク。彼女のカウントダウンでスタートが切られました。待っている間にすっかり体も冷え切った後、ようやくスタートの合図。
とにかく前に立ちはだかる多くのランナーを掻き分けて、先頭集団に追いつかなくてはと思い、最初の約1kmは前を走る人々をすり抜けるように前へ前へ。 ようやく周りのランナーが少なくなり、自分のペースで走ることができるようになりましたが、その頃にはすでにペースが落ちてきました。
スタート直後の曇り空は、途中から晴れに変わり、強い日差しで途中スローダウンしながら何とかゴール。タイムは41'35"。友人との賭けで何としても45分を切らなくては思っていましたので、満足な結果でした。
もちろんビールが旨かったのは言うまでもありません。
(その後、2001年では31分、2002年では35分、2003年も35分でした。本当はジョギングよりも、MTBのほうが好きなのですが…)
27 MAR 2000 @ St. Heliers
 
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